内燃機関用センサ - 排ガス処理、油温度、すす粒子検出

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1000 ℃ - 自動車排ガス処理向け白金薄膜温度センサ

現代のガソリンエンジンは、エネルギー密度が大幅に向上し、排出ガスが大幅に低減されています。排ガス低減を実現するため、1000℃の高温まで急速な熱サイクルで動作するよう設計されています。EUなどの国際規格で要求されるCO2排出規制は、今後益々高まっていくことでしょう。

このような大きな課題に取り組むには、高度な技術が必要とされ、正確なデータ測定と同様にプロセス制御が重要な役割を果たします。急激な温度変化、過酷な環境、厳しい機械的ストレスなど、厳しい条件下でも精度が要求されます。

YAGEO Nexensosはこれらの高い要求を満たしたHDZセンサを開発しました。PT200白金温度センサの動作範囲は1000℃、一時的に1100℃まで使用可能です。

この開発により、YAGEO NexensosのPT200製品のアプリケーションは、ターボチャージャーやOtto T3などのあらゆる排気関連向けに拡大しています。

ディーゼル車の低排出ガスを実現する白金温度センサ

厳しい環境下のアプリケーションにも対応する正確な温度測定

HDA 421 - 高温向けセンサ
HDA 421 - 高温向けセンサ

YAGEO Nexensosは、1990年代からディーゼル排ガスシステム用の白金測温抵抗体を数百万個生産しており、排ガス規制遵守を保証しています。

ディーゼル排ガスシステムにおいては、センサは最高900℃の温度で数年にわたり動作します。PT200の白金測温抵抗体は、過酷な条件下でも堅牢で、ドリフトが小さいため、粒子フィルタと酸素触媒のモニタリングに最適なソリューションとなりえます。HDAシリーズは、-50℃から900℃にわたる動作範囲において、リニアで高精度な測定信号を生成します。これにより、エンジンが冷えたまま始動しても、すぐにセンシングシステムの初期機能チェックすることができます。

また、化学的、機械的安定に優れ、湿気や気候などあらゆる環境変化への耐性は、何万回サイクルも測定できる再現性があり、長年にわたって信頼性の高い動作を可能にします。

スートセンサによる粒子フィルタモニタリング

ディーゼル微粒子除去フィルタ(DPF)を監視する車載故障自己診断装置(OBD2)の要件を満たすため、OEMでは、既存のソリューションに比べて、応答性が早く、より感度が高いスートセンサが必要とされています。測定後、センサのリセットとクリーニングが必要です。

YAGEO Nexensosは、薄膜および白金技術における豊富な専門知識と経験から、スートセンサ向け素子を開発しました。スートセンサはオープン回路になっているため、-40℃から900℃の広温度範囲にわたってあらゆる排出物質にさらされており、除去する必要があります。YAGEO Nexensosは、センサメーカーのハウジング設計、プロセスのシュミレーションやスートテストベンチをサポートします。

高温下に限定されない高精度と高い信頼性

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高精度、低ドリフト、広温度範囲の特長がある白金測温抵抗体は、様々なアプリケーションに信頼性の高いソリューションとなりえます:

  • エンジンオイル温度モニタリング
  • トランスミッションオイルのモニタリングとギアボックスの保護
  • SCR制御システム
  • ヒーターコントロール
  • コンポーネント保護
  • 室内温度制御

YAGEO Nexensos - 温度センシングにおける最高の信頼性を実現するエキスパート

YAGEO Nexensosは、白金薄膜技術・回路技術などの独自の専門知識と優れた製造技術で信頼性の高い革新的なソシューションを提供します。お客様とともに最適なソリューションを追及し、アイデアから設計、量産時の技術サポートまで、継続的にお客様をサポートいたします。

特長

  • 広温度範囲(~1000℃)にわたる高精度な測定データ
  • 優れた長期安定性
  • 確かな実績による高い信頼性
  • 量産対応
  • 用途に合わせた設計

エンジニアからのアドバイス

車載向けアプリケーションに最適な製品をご紹介いたします。